先日、私たち古書店サンブックスは、北杜市の別荘地で古本の買取をさせていただきました。
遠方から来られた依頼者様のご遺品整理とのことで連絡をいただき、全体で約500冊の古本とオーディオ機器の買取を行いました。
買取ご依頼の内容と現場の様子
依頼者様は関東方面にお住まいで、この日は別荘の整理をするために遠方から来ていただきました。依頼者様の主な希望は、取り急ぎ部屋を整理したいということでした。
長野県から車を走らせ別荘内に到着すると、
古い医学書や哲学書など、約500冊の古本がありました。また、クラシックレコードが9箱分(約200枚程度)とオーディオ機器なども処分したいとのことです。
買取評価できたタイトル
古書を細かく見させてもらうと、特に「森有正全集(全15巻揃)」や単行本約60冊など評価できそうなものがちらほら。
一方で、古くて値段のつかない本も多数ありましたが、当店は依頼者様のご希望に対応し、これらの古本も無料で引き取りました。
クラシックレコードは経年劣化が強く、状態が良くないものが多かったため、価格をつけることはできませんでしたが、
それでも、依頼者様としてはお部屋をスッキリさせたいとのことで、これらも無料引き取りとなりました。
オーディオ機器の中には、ターンテーブル、スピーカー、プレイヤー、アンプなどがあり、その中からSansuiのアンプ AU-D907Xを買取しました。
30年以上使用されていないためメンテナンスが必要な状態でしたので残念ながらジャンク品としてですが、お値段つけさせてもらいました。依頼者様は「少しでも物が減ればありがたい」と快くお譲りいただきました。
森有正とは?
森有正(1911-1976)は、日本の著名な哲学者、フランス文学者で、明治時代の政治家森有礼の孫にあたります。幼少期よりクリスチャンとして育ち、フランス語やラテン語の教育を受けました。その後、東京帝国大学を卒業し、フランス思想・哲学史を教える一方で、デカルトやパスカルの研究に努めました。
第二次世界大戦後、海外留学が再開された際の第一陣としてフランスに渡り、パリ大学で日本語と日本文化を教える傍ら、哲学的エッセイの執筆を重ね、『遥かなノートル・ダム』で芸術選奨文部大臣賞を受賞しました。また、音楽家としての顔も持ち、パイプオルガンの演奏にも定評がありました。彼の遺した深遠な思索と多彩な才能は、今もなお多くの人々に影響を与えています。
その他の高価買取可能な思想哲学全集
・ハイデッガー全集 決定版
・ 森信三全集 全25巻揃 実践社
・フロイト全集 全22巻揃
・新訳決定版 カント全集 全23巻
・プロティノス全集 全4巻別巻 5冊揃
上記タイトルは高価買取しておりますので処分の際はぜひご連絡ください!
山梨県北杜市の古本オーディオ買取はお任せください。
作業開始は午前中、完了は午後12時半ごろでした。依頼者様からは、「暑い中遠くまできてくれて、ありがとう。出張で来てもらえて助かった。」とのお言葉をいただきました。私たち古書店サンブックスとしても、依頼者様にご満足いただけたこと、そして何よりご依頼いただけたことに感謝いたします。
我々は今後も、一冊一冊を大切に査定し、お客様のご期待に応えることができるよう、日々努力してまいります。
山梨県の古本買取はサンブックスへお任せください!