百科事典は買取できる?

古本屋をやっていて買取のお問い合わせで特に多いのが、 “百科事典の買取はできますか?” というものです。

古本の買取をお願いしたいのですが・・・

ありがとうございます。ご依頼品の内容はどのようなものでしょうか?

百科事典が全巻揃いであるんですけど・・・

申し訳ございません。当店では百科事典の買取はできかねます。百科事典以外にはどのようなものがございますか?

ええと・・・

当店では百科事典は買取させていただくことができません。

しかし!最初は百科事典のお問い合わせでも、お話を伺っていくと…

百科事典以外の部分で高価買取させていただけるものがある

ということがよくあります。

「本が沢山ある」 「片付けたいけど量が多くて…、」

「自分では価値が判断できない…、」

そんな時は、お電話・メールにてお気軽にお問い合わせください!

百科事典が買取できない理由は?

百科事典が買取できない理由のヒントは、意外にもウィキペディアに書いてあります。

昭和期の高度経済成長を経ると1960年代頃には各家庭に分冊の百科事典が置かれているのは珍しい風景ではなくなり、大衆化を果たした。小学館からは、1962年に『日本百科大事典』続いて 1965年に『世界原色百科事典』、さらに1967年には『大日本百科事典ジャポニカ』(18巻、別巻4) が発行された。各社から次々と百科事典が刊行され人々もそれを求めたこの時期を指して、百科事典ブームと呼ぶ。1970年から1970年にかけては、強引な百科事典の販売が社会問題となった。この時代、百科事典はもっぱら応接間の飾りやステータスシンボルとしての役割を果たしていた。もっとも場所を取ることもあり、百科事典ブームが終息した後では大部の百科事典はあまり家庭では歓迎されなくなり、廃棄処分されることが多くなった。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BE%E7%A7%91%E4%BA%8B%E5%85%B8

つまり、単純に百科事典を必要としている方がいないので、古本屋が販売していても売れないのです。そうすると必然的に、買取をお断りせざるをえません。

2つの価値を失ってしまった百科事典

辞書としての価値

ご存じの通り現代ではスマーフォンを使って、知りたいこと・調べたいことをいつでもどこでも検索することができます。普段生活する中で大型の分厚い本を使って、何かを調べる機会なんてほとんどありませんよね。

インテリアとしての価値

装丁を見ると、見た目は豪華でなんだか高そうな雰囲気があります。当時定価を見てみると全巻揃えるのに数万円~十数万円という金額で、確かにステータスシンボルとして価値があったというのも頷けます。

しかし、昭和期の百科事典ブーム以降、ステータスシンボル・インテリアとしての価値も失ってしまった百科事典は、もはや古紙として処分せざるを得ないという状況なのです。

百科事典以外にも…

百科事典と同じように、ステータスシンボルとしての役割を果たしていたのが、文学全集や美術全集です。こちらも百科事典と同じくらいよくお問い合わせをいただきますが、同様に当店では買取できないものがほとんどです。

そしてこちらも百科事典のお問い合わせと同様に、それ以外の部分で買取が可能だったり、抱き合わせですべてまとめて無料お引き取りなら出張可能という場合が多いです。

じゃあ、どんな本が売れるの?

現在古本として評価させていただけるのは、専門性・希少性が高いものや、コレクション性のある蔵書に限られます。

とはいっても、そこまで極端に専門書というのでなく、イメージとしては

「○○に関する本が多いんですが…、どうでなんでしょうか?」

くらいの感じでも、しっかり買取させていただける可能性があります。

もちろん、特にマニアックなものや、専門書・研究書などは高価買取させいただけます。

具体的にはどんなもの?と気になった方は、過去の出張買取実績記事が多数ありますので、ぜひご覧ください!

過去の買取実績はこちら

さいごに

当店では百科事典の買取はできかねますが、ほかの部分に目を向けてみると買取できる可能性があります。古本の売却を検討の際には、ぜひ本の見た目だけではなく、それが “どんな本か?” というところに目を向けてみていただけたらと思います。

古本出張買取のご依頼はサンブックスへ!

予定・場所次第で最短当日にお伺いすることも可能です。「急ぎで本を整理したい」「引っ越しの日までに本を片付けたい」「長年集めて来た蔵書をじっくり査定してほしい」など依頼者様の状況やニーズに沿って柔軟に買取させて頂きます。どうぞお気軽にご相談ください!

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